今年1月26日、愛媛県のえひめ愛フード推進機構が認定する“「愛」あるブランド”に、新しく「10ノット真鯛 極」が認定されました。この「10ノット真鯛 極」が獲れる愛媛県今治市宮窪町は、2014年本屋大賞を受賞された和田竜さんの小説「村上海賊の娘」の舞台となりました。また、大島と今治市を隔てる来島海峡周辺で育つ「10ノット真鯛 極」ですが、ここは日本三大急潮流であり、かつて戦国時代に瀬戸内海で活躍した日本最大の海賊「村上海賊」が活躍した海でもあります。
今回は、ブランド認定を受け、これからますます全国にPRされていく「10ノット真鯛 極」について、愛媛県漁協宮窪支所関洋二運営委員長にお話を伺いました。
愛媛県今治市宮窪町
宮窪瀬戸
関洋二運営委員長
~「10ノット真鯛 極」とは~
日本三大急潮流である宮窪瀬戸周辺で育った天然真鯛は、10ノット(約18km/h) にもなる潮流に揉まれており、引き締まった筋肉質な身質が特徴。
10ノット真鯛
Q.「10ノット真鯛」というブランド名、とてもキャッチ―で印象的だと感じました。關さんご本人がつけた名前なのですか?
(鯛のブランドで)「明石の鯛」とかいろいろあるやないですか。
ここの真鯛は、宮窪沖の潮流10.3ノット(時速約18キロ)の場所で獲れるから「10ノット真鯛」という名前を付けたんです。
他に「海賊鯛」とかいろいろ案はあったけど…でも「10ノット真鯛」が印象に残るということで、自分一人やないですけどみんなで決めましたね。
Q.普通の真鯛に比べて「10ノット真鯛」は身が引き締まっているほかにも、味わいなどで特徴はありますか?
実際食べた人は分かると思うんやけど、宮窪沖ってえさが豊富で、食べるえさがエビやカニとかを食べているので秋ごろから色が赤くなって、場所によっては「もみじ鯛」と言ったりもしますね。
エビやカニがえさだから臭みは少なくて、ぷりっとした身なんですよ。
実際に食べた人からは、『(一般の鯛と)全然違う』とよく言われますよ。
本当に、食べたら分かりますよ。
~コロナ禍でのブランド化~
新型コロナウイルス感染症の影響で魚需要が減少し魚価がコロナ前の半額程度に。さらに、燃料費の高騰も重なりコストも上昇。
漁業者の所得向上と販路拡大を図るため、宮窪瀬戸周辺で漁獲された天然真鯛を「10ノット真鯛」と名付けブランド化。
Q.コロナ禍で「10ノット真鯛」をブランド化した時、どんな想いでしたか?
色々魚は獲れるんやけど、春の鯛が大量に獲れるから値段が上がらんけんね。
コロナ禍だったから、魚が獲れても市場の方から「持ってくるな」言われて持っていけないし、漁師さんの収入もない。売っても安いし、油(燃料費)は上がるし。
それでもなんとか、ブランド化をしたら100円でも200円でも値段が付くのではないかと思って…そういう想いでつくりました。
Q.目利きの選別をするうえで最も重要視していることは何ですか?
痩せた鯛は、大阪とか東京の高級店に出さないこと。
あと、天然の鯛は鼻が4つあるんですよね。それで養殖の鯛は2つなんですよ。
4つの鼻がつながる鯛もあるんやけど、それも出荷はせん。
しっぽも養殖の鯛はぺらぺらだけど、天然の鯛は鳥が羽を広げたようにぴんとしてます。
違いは見てすぐわかります。
それで、丸々と獲れた1.5~2キロくらいの鯛を「五年もん鯛」といって、それが一番おいしいんですよ。
2月7日TBSテレビ 【ラヴィット!】にて「10ノット真鯛」放送
Q.放送後の反響はありましたか?
ラヴィットの放送を見た人が、漁協レストランに食べに来てくれるお客様が何人かいました。やっぱり食べたら「おいしい」って言ってくれてね。テレビの力って凄いなとは思います。
是非、宮窪にきてほしいですね。
船も乗ってほしいです。潮流が激しいけんね、そこをみてほしいんよ。
宮窪瀬戸っていうんやけど日本一潮の流れが速いところなんですよ。鳴門海峡よりも潮の流れが速いんですよ。
Q.最後に、読者の方に向けて一言お願いします!
まだまだ宮窪は知名度が低いんで、もっとみんなに宮窪の10ノット真鯛を食べてもらいたいですね。本当に…実際食べたらわかるんよ。
どんどん注文が入ったら漁師さんも喜ぶけん、宣伝していきたいんですよね。
昨日も、大阪のフレンチで注文が入って取りに行きました。寒くて風が吹いて大変でしたね。
でも冬の鯛が一番おいしいんですよ。
是非、宮窪に来て欲しいですね。
編集部から
今回は、関洋二運営委員長に「10ノット真鯛」について貴重なお話を聞かせていただきました!
個人的に、養殖の鯛の鼻が2つなのに対して、天然の鯛の鼻が4つもあることに驚きました!さらに、鼻がつながることもあるとは…。
關さんも、あまり知られていないとおっしゃっていたので知ることができて嬉しいです!
また宮窪では、船に乗って潮流体験が出来たり(2名様~運航)、能島水軍では絶品鯛めしや、名物でもある海鮮バーベキューを楽しむこともできます。
乗船体験で迫力のあるクルージングを楽しみ、海峡の10ノットにも及ぶ激しい潮流をみてから「10ノット真鯛」を堪能する…。こんなプランいかがでしょうか!
皆様、ぜひ宮窪へ訪れてみてください!
潮流体験
鯛めし
海鮮バーベキュー
↓「10ノット真鯛」をご購入の方はこちらから↓
https://locomeru.com/magazine/seafood/miyakubokankanyaki/
(オンラインショップ「LOCOMERU」)
↓宮窪瀬戸で潮流体験をしたい方はこちらから↓
http://www.noshima.jp/
↓インタビューにご協力頂いた宮窪支所様のHPはこちらから↓
https://www.city.imabari.ehime.jp/sisho/miyakubo/
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