10月8日、横浜で活動が行われている『ヨコハマ未来創造会議』の中間発表会へ参加をしてきました。
皆さまは『ヨコハマ未来創造会議』をご存知でしょうか?
『ヨコハマ未来創造会議』とは
横浜市は、GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)の開催を契機に、20年・30年先の社会を担う現在の大学生や企業の若手社員の若者が参加して、議論し、アクションを起こすきっかけとなる会議体(プラットフォーム)として「ヨコハマ未来創造会議」を新たに立ち上げました。会議体での活動を通じて、次世代の当事者である若者をネットワーク化し、その新しい感性やアイデアなどを将来の横浜に繋げていきます。
(ヨコハマ未来創造会議公式ホームページより引用)
GREEN×EXPO 2027とは
私たちの生活に大きな影響をもたらす気候変動に着目した、環境と共生し市民 の皆様と共につくる、「環共」をテーマとする日本で初めての国際博覧会です。 自然・人・社会が共に持続するために、地球の限界や脱炭素社会を見据え、「人々の環境への意識や行動は2027年の横浜から変わった」と言われるよう準備を進めていきます。
(広報よこはま4月号https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/koho/insatsubutsu/koyoko/shiban/2024nen.files/1076_20240423.pdfから引用)
中間発表会に参加した際、「ぜひ取材をさせてください!」と急なお願いにもかかわらず、快諾をして下さった分科会3グループの各リーダーさんから、分科会活動への思いや、活動の進捗についてお話を伺うことができました。
今回お話を伺ったのは、「フードサーキュラーを起点に子どもの可能性を最大化するには?」をテーマに活動する、分科会リーダー・馬場英鷹さんです。
Q.簡単な自己紹介をお願いします。
名前:馬場英鷹(ばば ひでたか)。ひでさんと呼ばれています。
出身:横浜市
住まい:横浜市戸塚区在住
仕事:コンサルティング・プロジェクトマネジメント
長所:物事を戦略的に考えること、仲間をファミリーと捉えること
趣味:サッカー・フットサル、読書、資格取得
Q.ヨコハマ未来創造会議に参加しようと思ったきっかけは何ですか?
横浜市立の学校で小学校から高校まで育ち、サッカーで大怪我をした時に地域や仲間に救ってもらった、心の命の恩人達のいる場所、恩返しをしたい場所。横浜市に育ててもらったといっても過言ではないです。
横浜市に育ててもらい、地域を活性化させたいという思いと、恩返しをしたいという気持ちから、自分自身がリーダーを務めることで実現させたいと考えています。また、自分には子どもがいて、これからを担う立場にある世代の当事者の親の一人としても、自分の背中で子ども達に語れるようになりたいと思っています。
「あの時、横浜から。」というスローガンにもありますが、ここで生まれた取り組みが、横浜発で発信されたものの発信源であったことを感じ、ゆくゆくは子どもたちが後を継いでいってほしいですね。
Q.テーマを「フードサーキュラーを起点に子どもの可能性を最大化するには?」に決めたきっかけは何ですか?
自分の志から「子どもの可能性を最大化させたい」という気持ちがあり、逆説的ですが子どもの可能性が開花されないことを考えた時に、大きく分けて3つ(食・栄養、学習、スポーツ・芸術)が制限された場合と考えました。さらに、何かを成功する時には、心と技術と身体も重要です。それらを考えた時に、初めに着手すべきは食・栄養でした。選んだ背景は、食・栄養が、心の分野ではやる気を育み、技術の分野では脳の栄養になり、身体の分野では運動能力や健康に寄与するからです。
Q.そのテーマが世の中で実現した時、横浜の未来はどうなると考えますか?
フードロス削減をするキッカケとなった都市になると考えています。さらに、削減した食品を誰かの食・栄養に変化させることが出来れば、相対的貧困の解決をした都市にもなると思います。それにより、海外の貧困で困っている国への情報発信源となる可能性を秘めた都市になると思います。横浜をそんなモデルシティにしたいです。
Q.チームで話し合うときに大切にしていることはありますか?
集合天才を目指しています。集合天才とは、一人の天才が個人で考えて出す結論よりメンバーで考えた答えはより良い答えを出せるという考え方です。
ファシリテーションをする中では、自分なりに答えは考えているものの、チームでのミーティングでは自身の答えを上回る答えを出して貰えるように質問・投げかけをするようにしています。
加えてお伝えすると、発言の順番と全員に意見を聞くことは心がけています。
Q.チームやテーマの、ここが凄い!ここをアピールしたい!知ってほしい!といったことがありましたら教えてください。
チームに対しては、多様性があるメンバーで全員がMissionに掲げている「横浜から始まるフードロスゼロの世界を子どもたちへ」「食のおかげで輝ける社会に」という2つのことを本気で信じて、考えていることです。
テーマについては、「残食量=提供量-食事量」の方程式を解こうとしています。中でも食事量を増やす工夫は各地方公共団体でも、色々な場所で実施されていますが、我々は誰も取り組んでこなかった給食の提供量をコントロールすることに取組んでいます。
Q.今現在、一番難しいなと思うことは何ですか?
最も難しいことは、私たちのプロジェクトはプロダクト開発では実現しないことです。我々の取組みは法律の改正も含めて、多くのステークホルダーに変化して貰わなければならないのでそもそも実行することが非常に難しいです。難しいからこそ、自分達が取り組む意義があると考えています。
Q.10月8日に行われた中間発表で、メンターの方とどういったお話をしましたか?また、テーマを推進するにあたって得られたことはありますか?
学校給食と表現してきましたが、学校給食はスケールが小さいのではないかとの投げかけがありました。我々は、小学生起点で学校給食を変え、食育をすることで家庭に小学生から伝えて貰うことで変化を促すことを望んでいます。10年後に小学生が大人になった時が最も大きな社会的インパクトが生まれることを今の段階で仕込んでいきたいと、改めて感じることが出来ました。
その他には、私たちの取組みに対して、大切な取組みで進め方も含めて応援してくれる言葉もいただきました。多くの協力者を得るための、背中を押して貰えたと感じました。
Q.12月開催(予定)の今年度最終発表に向けて、今現在のお気持ちを教えてください。
最終発表は世の中の人達にフードロス削減の可能性を認知して貰えることが目的と捉えております。将来の世界観を伝える静止画・動画で伝えることを考えています。また、デモツールを作成して実際に来場した方に機器を触って貰い、体験して貰いたいと考えています。
当たり前ですが、受け入れられない時の不安感と共感して貰えた時のワクワク感が混在している状態ですが、私はメンバー8名で作ってきた世界観は世の中に受入れられると信じています。
フードロス削減がどれくらいの社会的価値があるのかを知った時のお客様の反応が楽しみです。
Q.最後に、記事を見ている方へ伝えたいことなどございましたらお願いします。
まずは、フードロスの実情を知って頂けたらと思います。貧困で困っている人がいるにもかかわらず、食べられない量を作り・買い廃棄をしている状態です。
12月に実証実験としてデモを予定しております。ヨコハマ未来創造会議のHPをご覧いただき、ぜひご来場いただけたら幸いです。
皆さんとともにフードロス削減をした世の中を横浜から作っていきましょう。
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