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2024.06.13

水無月梅仕事

みなさまこんにちは小波です。

あっという間に夏の気配ですね。湿気がまとわりつく季節になって、わたしは心身ともにどうも調子が悪いわね、やあね。

しかしです、そんな季節の救世主がちゃんとあるから自然ってうまくできてるよね、と毎年思うその素晴らしい旬の食材は「梅」。梅の酸っぱさは疲労回復に効果抜群のクエン酸!梅ポリフェノールと相まって暑さからくる疲れにも有効らしい!必須ミネラルも摂れてなんとありがたいことか。

そんなわけで毎年祖母の家の庭に生る梅を採りにいって、なにかしらの梅仕事をするのが常でしたが、祖母がいなくなったので今年からは購入した梅で梅仕事です。
梅の量によっていろいろなものを作り分けていますが、今年はまず500gだけ買ったので「梅味噌」を作ります。これはわたしの夏のマスト調味料でして、これ無しでは夏が越せない。うまい。というわけで作っていきましょうか。




スーパーで南高梅(しか売ってなかった)を買ってきました。


洗って水気を拭き取って、まずヘタを取ります。
ヘタ取ると汚れが見えたりするので、ペーパータオルなんかで拭いてあげてください。


ヘタが取れたら爪楊枝で実をプスプス刺していきます。
早く煮えてほしいのでプスプスしますが、煮ない場合はプスプスしなくてOK
プスプス終わったらジップロック袋に入れて、冷凍庫で一日二日凍らせます。


あまりよく分からないですが、これは二日くらい凍らせたもの。
凍らせるのも早く煮えてほしいからです。わたくしはせっかちです。



さて煮ましょう。
おなべに凍らせた梅と黒砂糖を入れて、黒砂糖を梅にまぶしたら味噌を入れます。


これもスーパーで売ってた黒砂糖と信州味噌です。味噌は大豆、米、塩のみで仕込んであるやつ買いました。シンプルな方が梅と合うように思います。甘めがお好きだったら麦味噌もよさそう。だし入りはやめといてね。

で、弱火にかけていきます。


あっという間に水が出てきますので、ここからは焦がさないように鍋底から混ぜながら様子を見ていきます。


しばらく混ぜながら煮てると、よく煮込んだカレーみたいな見た目になってきます。まだサラサラしてるのでもう少し火にかけます。


へらを鍋底にあててスーッと引いたときに、こんな風に底が見えるようになったらできあがりです。
種があるので、手で取り除くか、粗めのザルなんかでこしてもよいです。きょうは粗めのザルでこしました。

そしたら家にある適当なビンにうつします。


すぐ使っちゃうならジップロックなんかに入れて冷蔵庫でも〇
ビンとビンの蓋は必ずよく洗ってしっかり水気を切ってから使ってね。わたしは食品用アルコールをこれでもかと吹き付けて梅味噌入れて、蓋する前に梅味噌表面と蓋内側に吹き付けてます。

できてすぐはそれぞれの味がとがり気味なので、二、三日置いてから食べます。


ほうれん草茹でたやつに、かつおぶしと梅味噌とちょっとマヨネーズ。よく混ぜて食べる。


梅味噌を白だしでのばしたやつを、茹でたささみときゅうりで。これもよく混ぜて食べる。

あとよくやるのが、小玉のじゃがいもをチンしてから多めのゴマ油で揚げ焼きみたいにして、そこに梅味噌からめて大葉ちぎって混ぜたやつ。これがなんとも後を引いておいしいのだけれど、じゃがいも買いにいけなくてご紹介できませんでした残念。
暑くなってきたら、そうめんのつけダレにも重宝します。冷奴にちょっとのせても◎



大まかな材料
– 梅(青梅でも熟れててもどちらでも) 500gくらい
– 黒砂糖 300gくらい
– 味噌 450gくらい



梅をプスプスしたり凍らせたりせず、梅と黒砂糖と味噌を混ぜて冷蔵庫に入れておくと、たぶん2,3週間で水が出た状態になります。それから軽く火を通してもOK。

梅仕事=丁寧な暮らし、のイメージが強い昨今だけど、わたしみたいな雑な暮らしの雑な人間でも梅の恩恵に与れるよ、というお話。丁寧もまた好し、雑もまた好し。旬のものとなかよく暮らして、なんとなく季節を感じながら味わってみてね。

ではまた次回お会いしましょう。


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