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2023.11.29

UDON AGETANです!【藤井製麵】

編集部注目の企業をご紹介します!
第1回目は、株式会社 藤井製麵さんです!

こちらの会社は、明治30年から続く香川県のうどん会社です。香川県といえば「讃岐うどん」ですが、藤井製麵さんはその本場の味にこだわり続け、独自の製法を守り続けて麺類の製造や販売を行っております。さぬきうどんブームの火付け役である‘ぶっかけうどん‘を楽しめる「ぶっかけ半生うどん」や、本場のさぬきうどんを感じられる「包丁切りさぬき半生うどん」など多数の商品ラインナップがあります。その中で私たちが注目した商品が、2022年の5月に発売された「UDON AGETAN(うどんあげたん)」です。今まであまり耳にしたことがない「うどん菓子」ですが、実は「食品ロス」という現代問題にも繋がっています。藤井製麵代表の岡田さんにその魅力とこだわりをお伺いしてきました。

(UDON AGETAN商品紹介ページ:https://udon-agetan.com)
(株式会社 藤井製麵公式オンラインショップ:https://www.fujimen.net/)


きっかけは、10年ほど前になります。
本業は、さぬきうどんの製造メーカーです。
飲食店で販売するうどんではなく、お歳暮用ギフトなどで購入されるうどんのメーカーという立ち位置にいます。
なので、季節商売ということで年明けになると暇になってしまうんです。そうなると、年明けはうどんの廃棄が多くなってしまうんですね。
従来は、動物の飼料などで利用出来ていましたが、まだ食べられるものを廃棄するのはもったいないと感じていました。
残ったうどんをどうにかしたかったんです。
そして10年前に構想を練り始めたのが、うどんで作ったお菓子「UDON AGETAN」です。
廃棄されてしまううどん全てをお菓子にすることはできませんが、月に500~600キロの廃棄は削減できています。

食感が一番難しかったですね。
揚げ方を間違うと、硬くなったりやわらかくなったりしてしまうんです。
私たちは麺しか作っていないので、お菓子を作ることはもちろん、味付けをするのも初めてでした。
ノウハウを一から習得して、私が味付けをしたのですが、何回も試食しましたね。
社員からは、辛いとか甘いとかいろいろ言われました。
試行錯誤してまず完成したのが、「塩味」と「甘味」です。2022年の5月1日に発売しました。
そして、今年の7月1日から新しくカレー味を発売しました。

袋を作るにあたって、弊社女性スタッフとパッケージ会社とで話し合いながら作りました。

パッケージ会社に話を持ち込む前に、自社はどういう層にUDON AGETANを販売したいのか、というペルソナ像をつくりました。
ペルソナ像は20~50代の女性です。
お酒のおつまみとしてもいいのですが、私たちギフトのメーカーとして、もののやりとりをメインで考えると、女性のほうがちょっとしたギフトをあげたり、そのお返しとかが頻繁にされていると思ったんです。
そのやりとりの中で、差し上げた方が遠慮しない程度のものをあげたい、と考える方も多いじゃないですか。
そういうものをつくりたかったんです。
高過ぎず安過ぎず、万人受けするお菓子。
高級和菓子とかだと、お返しどうしようってなるじゃないですか。
(パッケージ含め)そうならない程度にしたかったんですよね。

はい。
油菓子なので最低限のフィルム素材は使わなければいけませんが、リサイクルできるように紙素材を使用しています。
一般的に、油菓子にはアルミ素材のパッケージが使われます。
理由は、外気を遮断できるため賞味期限が伸びるからです。
一方、紙素材だと賞味期限が短くなってしまいます。
そこを犠牲にしてでも、紙パッケージにしたかったんです。

そうですね。
UDON AGETANの製造をきっかけに取り組んでいます。
社内でできることは限られていますが、照明器具を古いものから新しいものに変えたり。
環境にも優しいですし、節電にもなります。
社内での一番の問題はフードロスなので、今後はそこをいかに削減できるかですね。
今後は、うどんのパッケージも紙素材にしていけたらいいなと思っています。
私たちの考える“消費者の方に見えるSDGsの形”となると、商品しかないですからね。

可能であれば是非…!
10月の東京ビックサイトの展示会で出店した際、海外向けの販売という引き合いが多かったんです。
ですが海外での販売だと、賞味期限の部分がネックになってしまうんですよね。
そうなるとアルミ素材にするしかないと思います。
ですが、今は海外を視野に入れて考えています。

色々な味を展開して、いずれは香川県内でUDON AGETANの専門店ができたらいいなと思っています。
そして10年後20年後に、体験のできる工場ができたらいいなと考えています。

UDON AGETANのパッケージを見てもらうとわかると思うのですが、5色(赤、青、黄、緑、紫)の麺があるんですよね。
その5色にちなんだ味をつけたいんです。
例えば黄色だと、瀬戸内レモンとか良いかも?と思ったのですが、カレー味にしました。
青が塩味、赤が甘味、黄色がカレー味、あと緑と紫が残っています。
そこをどうにかしたいんですが、まだ決まっていないんですよ。
緑は抹茶とかワサビとか?
香川だとオリーブの実もあるからオリーブもありですね。
あと考えているアイデアだと、チョコレートがけしてバレンタイン向けにするとか。
社内で調理実習してみた際にクランチにしたら美味しかったです。

香川県で丁寧に一生懸命作っています!!
ほぼほぼ手作業なのでほんとうに気持ちを込めて作っています!!

(UDON AGETAN商品紹介ページ:https://udon-agetan.com)
(株式会社 藤井製麵公式オンラインショップ:https://www.fujimen.net/)


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